適応してください、
でも適応しすぎないでください
新入生の皆さんご入学おめでとうございます。 大学生になれて良かったですね。とはいえ大学 とはどんなところでしょう。ホームページで見て いた写真とは違う、リアルな大学生活の日常。 大学では自分で時間割を組んで、授業に出席し てテストを受けて必要単位を修得しないと卒業 できない…、ということがガイダンスでわかるか と思います。早くそうした大学生活に慣れて適 応してくださいと言うべきところですが、適応し すぎないでくださいとも言っておきたいと思います。
大学の単位修得のシステムに適応したらそれ でよしと思ってしまうと、ただの単位修得マシン になってしまいます。もちろん単位というシステ ムは、学生がより知性を高めるためにカリキュラ ムされていますので、単位をそろえるのは良いこ とです。しかし、ひとつのシステムだけに過度に 適応すると、変化に対応できなくなってしまうか もしれません。
例えばかつて隆盛を誇っていたと思われる恐 竜は、氷河期という気候の変化に適応できずに
駿河台キャンパス ... 大学会館2階 TEL：03-3296-4217
和泉キャンパス ... 第一校舎2階 TEL：03-5300-1178
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絶滅したと考えられています。その他の種の生 き物が、氷河期を乗り越えて生き残ってきたよう に、わたしたちは、ひとつの時代のひとつの場所 の空気にただ適応するだけではなく、変化に対 応しなければなりません。
皆さんには、単位修得恐竜になるのではなく、 なるべくいつもと違うことに出会って悩んで解決 していってほしいと思います。そうすることで、住 む場所や家族や職場や社会の情勢が変わって も適応していける大人になるでしょう。適応力を 高めるには、知性と経験が必要です。大学で悩 む経験をして、講義や演習を通して知性を身に つけて欲しいと思います。
ですがどれだけ自分で考えてみても、一人で 解決できないこともあるでしょう。法律的な問 題やこころの悩みに対しては、各キャンパスの学 生相談室で、弁護士、精神科医、カウンセラー の先生方が相談に乗ってくれます。また、よろず 相談は大学の教員陣が相談に乗ります。どのキャ ンパスでも予約を取れば相談可能です。皆さん どうぞ大学に適応しつつ、時には適応につまず いて、悩んでみてください。相談室からエールを 送ります。
学生相談室 相談員 商学部教授
佐々木
美加
相
窓
談
か
室
ら
の
について
相
生
学
談 室
開室時間月∼金 10:00∼17:00 土 8:30∼12:00（原則隔週）
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